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オフィス移転の経緯とWORK SHIFTについて
2020年9月28日より、お台場にある「The SOHO」に移転します。
その決断に至った背景を記載しておきます。この移転は、会社にとっても一つの節目になると考えるからです。
2020年3月に時計の針を戻すと、新型コロナウィルス感染拡大が全世界を覆うようになり、日経平均株価が大暴落しました。一時、1万7000円を下回る大幅な下落。この瞬間、これはリーマンショック、東日本大震災の時の影響を遥かに超えて、1929年から始まった世界恐慌に匹敵する大きな経済的な打撃があることを察知しました。
これは“待ったなし”の状況であると感じ、会社の出血(出ていくお金)を最低限にすることを即決しました。
その中でも最も大きなウェイトを占めているのがオフィスの家賃です。
3月初旬から全員が在宅勤務へ移行し、オフィスに通勤しているのは私だけになりました。
その時、これからのオフィスの在り方は変わるな。と強く思ったのです。
そして、移転を決定しました。
浜松町オフィス竣工から入居からちょうど1年でした。真新しさを残すこのオフィスを手放す事になります。もちろん悔しい想いもありました。しかし最悪の事態を想定した場合、一刻も早く解約届を出す事が重要でした。(解約通知後も半年間は家賃が発生するため)
オフィス解約を決断し、次のオフィスはどうするべきか?を考え始めたのが4月。
ZOOM会議でお客様やメンバーとのMTGが以前よりも効率的に行われるようになり、問題なく業務が進んでいるのも実感できました。極端な話、オフィスはいらないかもと思ったこともあります。
一方で、その時期に入社された方々は、人脈がなかなか作れず、ZOOMミーティングで話に入ってこれない状況が目立つようになりました。確実に入社後のオンボードができていないことがわかり、これは本人の責任というよりも、会社として新規入社者の受け入れ方法が変化できていない事が問題だと考えました。
また、高度な問題解決を考えるような、ホワイトボードに書きまくって、インサイトを得るような体験も無くなり、クリエイティビティの高い仕事ができていない事も分かってきました。
これがリモート勤務の限界なんだなと感じたのでした。
やはり、人と人を結びつけ、新しい価値を創造する場としてオフィスは必要だと確信したのです。
そして新しい勤務形態を再定義し、オフィスの位置付けを設定したのです。
●効率性を高めるための在宅ワーク
●創造性やモチベーションを高めるためのオフィスワーク
週1回はオフィスに来て、社員同士が交わり、創造性を発揮してもらう場所。それが新しいオフィスの役割です。
このような背景があり、今回お台場にある「The SOHO」という新オフィスの選択になりました。
都心部にありながら、現在の家賃の1/4 になる事。オフィスからは海しか見えない眺望を確保。
そして、現在の半分のスペースが確保されるという、今のところ最善の策だと感じたのです。
館内にはカフェやフィットネスルームもあり、低料金で会議室も借りる事も可能です。
また、大江戸温泉や商業施設も隣接しており、社員の福利厚生にも使えそうです。
一度、会社として身軽になり、働き方を変化させるためには、十分なオフィスと言えます。
また、1/4にした家賃は、在宅手当を拡充して在宅勤務の質を高める事に使い、残りは開発投資に使っていきます。これは、従業員の働きやすさの向上が生産性に繋がる事を確信しているからです。
また開発を進める事で、強いプロダクトにする事ができます。
スタートアップは、短期間で急激な成長を遂げなければなりません。今回の移転は、それを後押ししてくれるものになっていると考えています。
これからも、単に会社の成長と共にオフィスを拡大させていくというパラダイムを捨てて、新しい働き方に適合するためのオフィスであるという価値観で、歩んでいきたいと思います。