COLUMN
SWX総研
今年の夏は3年ぶりに、何の行動制限もない夏休みになりました。
観光地の店舗や施設では、営業制限がなくなり、客足の復活を喜ぶ反面、コロナ禍を経て一層深まった「人手不足」という問題に頭を抱えている方も多いのではないでしょうか。充分なシフトが組めず、来店客を絞るなど、営業機会の損失が発生しているところも少なくありません。新規で採用したくても、なかなか進まないという企業も多く見受けられます。
そんな中、「はたLuck®︎」を導入いただいている、あるリゾートホテルのお客様から、繁忙期である夏に期間限定で働いてくれる派遣アルバイトさんたちが、リピートして(翌年の夏も再度契約して働いて)くれるようになった、という話をいただきました。
どうしたら、そのような職場(企業)になれるのでしょうか?
一般的に“人を惹きつける魅力”は以下の4Pで表すことができます。
Philosophy( 理念・目的)
Profession(仕事・事業)
People(人材・風土)
Privilege(特権・待遇)
社会心理学の考えに基づいて整理されたこれらの要素が満たされるとき、人はその企業や職場を魅力的に感じ、働くモチベーションが高まります。その中でも特に、以下2つの魅力要因をこのリゾートホテルでは上手く創り出していると感じています。
Profession:働きやすく、仕事に「働きがい」があれば、スタッフのモチベーションは高まる
People:働く仲間と心の繋がりを持つことができれば、心理的な安心感が増し、チームで働く喜びを感じることができる
結果「また来年もここで働きたい!」という気持ちが強くなっていきます。
このようにスタッフ同士の心理的な繋がりがあり、安心感のある職場になると、新しい仕事に挑戦してみたり、新しい知識や技術を身につけてようとする心理が芽生えてきます。また、みんなのための情報発信が多くなります。そうやって、職場は働く魅力を増していくのです。
「はたLuck®︎」には、連絡ノート機能があり、スタッフ同士が職場で日々気づいたことや、お客様に喜んでもらえたノウハウを職場内に発信することができます。その発信に仲間からリアクションがついたり、店長や社員から「いいね!」が届くと、うれしい気持ちになります。それが職場の風土になることで一体感が出てきます。上意下達の指示命令だけではなく、スタッフコミュニケーションを変えることで、ロイヤルティの高いスタッフを創り出し、スタッフ同士がお客様、みんなのために働く職場ができ、サービスレベルを底上げすることができるようになるのです。
これから採用は、スタッフの定着や戦力化から逆算して戦略を考えるべきだと思います。採用したスタッフをしっかりと惹きつけ続けられる、継続的な魅力ある店舗・企業作りが必要です。
スタッフにとってどんな魅力のある店舗・施設にするか?今後、働き手が激減する日本でこのような考え方に早く気づき、適応出来た企業が栄え、働き手の魅力を軽視した企業は、スタッフから見放されて衰退していくと確信しています。