5thAnniversary2017-2022

5thAnniversary2017-2022

私たち株式会社HataLuck and Personは、おかげさまで創業から5周年を迎えました。
これまでの歩みを振り返り、いつもお世話になっている皆さまへ感謝の気持ちをお伝えする共に、
HATALUCKの未来に期待を込めたメッセージもいただきました。
企業として新たなフェーズに向かうため、5周年を迎えたタイミングで決意を新たにし、
これからも店舗サービス業の未来の変革を目指して歩み続けます。

THANK

3月で創業から5周年、「はたLuck®︎」も約15万人が利用するサービスに成長しました。この間、新型コロナウイルス感染症の流行により、サービス産業そのものの存在価値、そしてそのサポートする我々の存在価値が問われました。そんな中でも皆様の応援のおかげで5周年を迎えることができました。本当にありがとうございます。

この5周年の節目に、ミッション・ビジョンを刷新し、新社名へ変更することを決意しました。
我々が応援する店舗サービス業で働く全ての人々が、

「はたらく」を楽しく

を感じられる日常にするために。

私たちは、店舗内業務をDXし、労働生産性を高め、その利益が働く人々に還元されていく世界をTechnology で実現するという決意です。
そしてサービス産業の発展と働く人々が働きがいのある社会の実現に貢献していきます。
これからも私たちをよろしくお願いいたします。

染谷剛史

KMW

RENEWAL

社名/ロゴ変更に込められた思い

私たちの提供する「はたLuck®︎」というサービスは、店舗サービス業に従事する人々に「仕事を通じて幸せを感じてもらいたい」という思いから名付けられました。このプロダクトが持つメッセージを今一度強く、ストレートに発信したいと思い、新しい社名にプロダクト名を冠することにしました。
同時に、私たちはIT技術を使ってサービスを提供していますが、テクノロジーはあくまでも人間の持つ力を拡張するものであり、そこに人が介在していることに価値があると考えています。つまり、テクノロジー=「はたLuck®︎」、 人=Person と、あえて「Person」を社名に入れることで、テクノロジーを通じて人々のこころが満たされる社会を実現したいという思いを示しています。
また、旗をモチーフとした新しい企業ロゴは、「業界を先導する者」「(先導する者として)旗を振る」を表現しています。

社名

ナレッジ・
マーチャントワークス
株式会社

株式会社
HataLuck and Person

arrow

ロゴ

KMW
HATALUCK
arrow

HISTORY

これまでのサービスの歩み

2017

2017

2019

2020

2021

2022

2019

2019年6月

はたLuck®︎製品版
ローンチ

20年変わっていない店舗サービス業の生産性改革のため、SWXを掲げて「はたLuck®︎」アプリをローンチ。
「連絡ノート」「トーク」という店舗内コミュニケーションを一元化するための機能だけでなく、シフトワーカーの 「働きがい向上」のため、「星を贈る」機能を搭載。
シフトワーカー一人ひとりにIDを付与しているため、店舗の状態や人間関係を可視化することができる。

2020

2020年5月・8月

お知らせ機能・シフト機能
リリース

新型コロナウイルス感染症の流行により、店舗サービス業において非接触・DXが加速。緊急時に、本部から店舗のスタッフ一人ひとりへ直接メッセージを送ることができる「お知らせ機能」や、個別に紙で回収し、店舗に来て確認といったアナログな方式で管理していたシフトをアプリ上で申請・確認できる「シフト機能」を実装。

2020年10月

「リモートマネジメント」
サービスの提供

続くコロナの影響下で臨店業務の制限など、リモート対策が必要とされる中、クラウドカメラと「はたLuck®︎」アプリを連携させ、リアルタイムに現場を確認できるサービスを提供。また、「はたLuck®︎」アプリの「連絡ノート」機能を活用し、携帯で撮影した写真を元に現場への指導を行うなどの「リモートマネジメント」を提案。

2021

2021年6月

ショッピングセンターでの
取り組み

店舗サービス業の未来を描き、働き方の変革を見据えたショッピングセンターとの協業を開始。テナントショップのスタッフ向けに、はたLuck®︎を活用した入退館管理を実装。またシフトに入っているか否かで情報の閲覧が制御できるセキュリティ機能を開発。

2022

5thAnniversary

2022年3月

HATALUCK

さらなる飛躍に向け
「はたLuck®︎」新基盤を構築

MESSAGE

HATALUCKへの期待を込めたメッセージ

株式会社GENDA GiGO Entertainment
管理本部 事業戦略部 部長
河合 英雄

お客様

5周年、誠におめでとうございます。

HataLuck and Personとの出会いは、2018年6月頃、webで染谷さんの記事を拝見したことでした。店舗運営可視化のソリューションを探していたことと、「ITで日本の店舗サービス業の生産性を向上する」という想いに強く共感し、すぐにご連絡差し上げたことを今でも鮮明に覚えております。弊社での「はたLuck®」利用開始から既に4年が経過し、今のスタッフには、かつて紙ノートを使っていたことなど信じられないことでしょう。
HataLuck and Personには、導入企業間のコミュニケーション活性化を期待します。様々な企業様での運用の知見を結集し、ともに、サービス業をイノベーションし続けられると素敵ですね。ますますのご発展を祈念いたします。

内田 信也

株式会社オオゼキ
コミュニケーション統括本部 部長
内田 信也

お客様

HataLuck and Personのみなさん、
染谷さん5周年おめでとうございます。

染谷さんにお会いしたのは、独立される前、前職でのセミナーに参加させていただいたのが初めてでした。とにかく染谷さんの熱い言葉『小売業を盛り上げたい』『小売業で働く人たちの地位を上げたい』に感動しました。
はたLuck®︎をローンチされた時もいの一番で社内導入を目指しましたが、なかなか話が通らなく失礼いたしました。今年やっと全店導入が叶いました。
染谷さん、スタッフの皆さんの熱い、暑苦しい想いを社内に注ぎ込んでいただき、小売業に働く我々を盛り上げてくれればと思っております。
今後ともよろしくお願いいたします。

上窪 洋平

三井不動産株式会社
ベンチャー共創事業部 事業グループ
プリンシパル
上窪 洋平

投資家

この度は、創立5周年、
誠におめでとうございます!

三井不動産31VENTURESは、染谷さんとその仲間たちの熱意、そしてその想いを形にする力に惚れ込んで2020年に出資を決め、その後は二人三脚で弊社商業施設のDXを推進してきました。
また、この間に優秀で頼もしいメンバーが参画し、飛躍的な成長を遂げる姿を見守ってきました。
すでにHataLuck and Personとの取組は三井不動産のスタートアップ共創事例の代表格となっていますが、今後取り組んでいきたい協業アイディアはまだまだたくさんあります。
次の5年間も是非ご一緒させてください!

藤野 英人

レオス・キャピタルワークス株式会社
代表取締役 会長兼社長 CIO(最高投資責任者)
藤野 英人

投資家

5周年おめでとうございます。

染谷さん、HataLuck and Personのみなさん、5周年おめでとうございます。
働く人のウェルビーイングを向上させる「はたLuck®︎」のアプリケーションは日本の明るい未来を創る画期的なサービスだと思います。これからも期待しています。

COLUMN

2021.05.14

【vol.2 Re:Imagine】ドラッグストアの社会インフラ化に向けて(後篇)

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連載「Re:Imagine(リ・イマジン)」では、多様な業界の識者の方々との対談を通じて、アフター・コロナの世界をイマジン(想像)してまいります。

今回お迎えしたのは、株式会社薬王堂ホールディングスの西郷経営戦略部長です。前篇では、コロナ禍で顕在化したリアル店舗の強み、薬王堂ホールディングスの取組についてお話しいただきました。後篇は、同社がアフター・コロナを見据えてどのような取り組みを行っているのか、ドラッグストアの将来像も含めて議論いたします。

 

[語り手] 西郷孝一、 栗岡 大介(以下、西郷、栗岡)
[取材・構成・編集]栗岡
[写真] Eri Shimizu

 
 

ドラッグストア業界の成長カタリスト

西郷:まず、お伝えしたいことは、私はドラッグストア業界に対して非常に明るい未来像を描いているということです。理由は3つあります。1つはIT化により業務効率の改善が見込めること。2つ目は業界の世代交代が進みつつあること。そして最後は、IoT社会の中で異業種人材との交流が活発化していることが挙げられます。

 

栗岡:IT化は前篇でもお話を伺いました。2つ目の世代交代について補足いただけますか?

 

西郷:はい、小売業界は人口増・出店増で生まれた成功体験が変化の足かせになっているように感じています。日本の人口が増える時代では、創業者のKKD(勘・経験・度胸の頭文字をとった造語)が最大の武器になりました。結果、早期に大きなリスクを取り、多店舗出店・ドミナント化に成功した企業が成長しました。これは小売業だけでなく、商品を供給するメーカーにも同じことが言えるかもしれません。私自身、メーカーで働いていたこともあり、これまで業界に変化を起こすのは難しいと思っていました。

 

 

ただ、最近その考えを改めました。社内コミュニケーションのIT化を進め社員との対話を重ねていると、人口が減少しても成長するための戦略が20~30代の若手から次々と出てきます。また、メーカーの若手担当者と商談をしていても同様のアイデアが出てくるんです。少子高齢化でも成長するためのストーリーが日本各地で生まれ始めています。

 

栗岡:なるほど、足元では既に変化が日々起こっているんですね。

 

西郷:はい、小売業というのはやはり陣取合戦なんです。良い立地を押さえたら、次は良いアイデア、サービス、商品を自社で囲い込む。しかし、今はリアルだけでなくデジタルという空中戦もあります。加えて、売上を上げることが、地域貢献や社会課題の解決に繋がっていないといけません。これを制約か事業機会と捉えるかで企業経営の舵取りは大きく変わってきます。時代は大きく変わりました。当社では、全てが事業機会であると捉え、業種の垣根を越えたパートナーと共に時代にあった事業を模索しています。

 

株式会社薬王堂ホールディングス 経営戦略部長

1978年生まれ。岩手県矢巾町出身。
大学卒業後、花王で5年間勤務。その後、2012年4月に薬王堂入社し、商品部、経営企画部などを経て、現職の経営戦略本部長に就く。2018年4月に設立した薬王堂100%子会社の「Med!ca」の代表取締役に。

 

栗岡:なるほど。セールス・フォース社の創業者のマーク・ベニオフ氏は、著書の中で「Doing well is doing good.(企業業績が上がることは社会にとっていいことをしていないといけない。)」と述べています。薬王堂はドラッグストアを生業としていますが、地域の社会インフラとして様々な課題を解決するサービスを提供することが求められますね。

 
 

フィジタル社会に必要な小売業を極める

西郷:はい、その為にも徹底して小売業を極めます。大きなテーマとしてフィジタル(フィジカルとデジタルの融合)があります。デジタル化が進んでいるにも関わらず、この言葉の頭にはフィジカルがあります。やはり人間が実在し、リアルなものである以上、フィジカル(身体)というデータの元になるものをデジタル(見える)化し、多様なデータと結びつけてこそ有効性が生まれることを示唆しています。

前置きが長くなりました。当社では、多様なフィジカル・データの集積所である小売業・店舗運営を極めます。これは、原点回帰とも言えます。短時間の買い物に対応した見やすく買いやすいお店づくりを徹底します。加えて、新たな取り組みとして、お客様の満足度最大化を目指し、多様な業界との連携を進めいます。

 

 

栗岡:なるほど。これまでの構図はリアル vs デジタルでした。薬王堂はリアル with デジタルで協業を通じて、お客様の満足度を高めるというものですね。

 

西郷:その通りです。店舗を持っているということは、お客様が抱えている課題抽出から課題構成要素のモジュール化がワンストップで可能となります。さらに各要素に対して、コラボレーションを通じたプロトタイプ及びイタレーションが可能になればお客様の満足度の最大化を最短時間で達成出来るのではないかという仮説を持っています。

 

考えてみてください、既にお客様はユーチューバーが勧める商品を店舗で購入し、スマホで決済をしています。フィジカルとデジタルが融合したフィジタル社会は既に実現しています。不可逆な変化は既に起こっており、小売業界へ賽(サイ)は投げられているんです。

 
 

店舗はメディアになる

西郷:実は当社の傘下にMed!ca(メディカ)株式会社という私が代表を務める会社があります。この会社では、未来のお客様のニーズをベースに店舗の在り方を模索しています。

 

社名のメディカには、店舗はこれからメディア化していくという想いを込めています。例えば、アップルストアは同社製品の販売拠点ではなく、お客様がブランドや製品を認知、体験する場となっています。五感をフル活用し製品・サービスを体験できるのは店舗以外にないんです。店舗とは単にモノを販売するだけでなく、体験を通じて製品・サービスやブランド価値を伝え、お客さまに認知いただく媒体(メディア)の役割を既に求められています。

 

栗岡:なるほど、EC化率が高まるほど店舗での体験価値は上がるはずです。理由はいくつかありますがアマゾンも実店舗を持っています。また、オンライン・マーケティングで成長するD2C企業も実店舗開発に注力していることとも符合します。

 
 

東北のインフラ企業を目指して

西郷:店舗はメディア化するという仮説を立てた時から一気にドラッグストア(当社)の未来に対する解像度が高まりました。詳細はまだお伝えできませんが、カメラ、センサー、物流、ヘルスケア、データマイニングなどなど店舗のメディア化に必要な企業・人と日々議論を重ねています。

 

 

栗岡:ドラッグストアがメディア化する。中々、想像するのが難しいですが、これまでのモノを買う場所から、オンラインと店舗の強みを活かして生活に必要なサポートを一気通貫で行うプラットフォームのような場になる。そのような理解でいいのでしょうか?

 

西郷:そうですね、それが理想です。しかし、我々はもっと土着的な想いを持って、日々店舗運営に携わっています。私自身、東北という課題先進地域の一(いち)市民として、店舗を運営する事業者として、家族・お客様が今後直面する課題を解決したいという強い想いを持っています。今後、加速度的に少子高齢化、買い物難民、地域包括ケアに対する課題は増えるばかりです。しかし、その課題を解決することが、地元東北を通じて日本や世界の地域課題の解決に少しでもお役立ちできるかもしれません。

 

個人としても、企業としても、これ以上のやりがいを見つけることは難しいのではないでしょうか。

 

栗岡:きっと、御社には西郷さんのように地域課題を自分事化する方々が沢山いらっしゃるんでしょうね。最後に、補足があればお願いします。

 

西郷:私たちは、日本の、いや世界の課題先進地域・東北において、お客様の今と未来を健康で繋げるお手伝いをさせていただくことを目指しています。国内外の企業、自治体の皆様と協力し、薬王堂でプロトタイプしたテクノロジーやデータを世界にシェアさせていただければ幸いです。

当社が東北地域の社会インフラになるためには、より多くの方々とのコラボレーションが鍵を握ります。読者の皆様もぜひ、忌憚ないご意見をいただければ幸いです。

 

(終わり)

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