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リクルーティングからのお知らせ
時間ではなく成果(パフォーマンス)に対して仕事を評価する重要性
新型コロナウイルスが世界に蔓延してからはや3年ほどの年月が過ぎようとしています。現在日本では感染の第8派がきていますが、以前よりも世間の人のウイルスに対する恐怖心も薄れてきているのではないでしょうか。
先日、出社の機会があり少し朝早い時間に移動をしたのですが、朝晩の通勤ラッシュ時の人の多さも戻ってきているように感じました。ちょうど1年ほど前にWANTEDLYにてオフィスのあり方についてストーリーを公開しておりますので、HATALUCKのオフィスの考え方はこちらの記事をご参照ください。
■WANTEDLY
『もう、元の生活(出社)には戻れない。これからのオフィス出社について考える』
https://www.wantedly.com/companies/hataluck/post_articles/355879
こちらのストーリーでも少しだけ触れているのですが今回のコラムではHATALUCKが考えている「ワーク・アズ・ライフ」の考え方について書いていきたいと思います。
2007年に内閣府が「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」を定め、ワーク・ライフ・バランスの実現について以下のように説明をしています。
「仕事と生活の調和が実現した社会とは、「国民一人ひとりがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる社会」である。」
※参照:仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章
https://wwwa.cao.go.jp/wlb/government/20barrier_html/20html/charter.html
今では「ワーク・ライフ・バランス」を重視した企業選びや働き方を推進する企業が当たり前となってきました。過重労働の防止や家族との時間や自分の時間を確保できる働き方改革の一つの考え方としてとても良い傾向ですし、実際に残業時間が減ったなど働きやすさは改善したというデータもあります。一方で15年も経つにも関わらず働きがいがある社員は6割にも満たない結果が出ています。
■日本経済新聞
『働きがい改革、道半ばの日本 「仕事に熱意」6割届かず』※有料会員の方が閲覧できる記事です。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC182G00Y2A410C2000000/
これは要因の一つに仕事を「時間の消費」という概念だけで捉えているからだと感じます。「ワーク・ライフ・バランス」というと仕事の「時間」と生活の「時間」をいかに均等にするかだけに注力してしまい、残業を減らすとか産休育休を取りやすくするといった仕事を生活といかに分離するか(対立する概念にしてしまっている)を考えてしまいがちです。しかし、本来は分離するのではなく政府も提示しているように「人生の段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる」ことを考えなければいけません。
本来、仕事と生活は対立するものなのでしょうか? 私たちは、共に人生の中で「幸せ」を感じることのできる重要なものだと考えています。仕事は自分にとって「楽しいもの」として捉えることで「労働(嫌なこと)に時間を消費している」という考え方から脱することができるのです。自分の得意なこと、自分の価値観を活かして仕事をすることで「仕事は苦役ではなく、自分の能力を発揮できる楽しいもの」に変えることができるのです。
仕事を楽しむことに切り替えることで、ストレスをマネジメントすることができ、仕事と生活を「時間を区切る」ことだけではなく、調和を図ることができると考えています。
そのためには仕事の評価を「時間」と「成果(パフォーマンス)」の双方で捉える必要があります。「仕事に時間をかけている=成果が上がる」という比例関係では決してなく、働き手の能力や仕事内容によってその成果や期待値は変わります。
その人の能力や変わりゆくライフイベントに応じて仕事の成果や期待値を会社と働き手との双方向のコミュニケーションによって確認し、それに対して評価をしなければ「やってもやらなくても給料は変わらない(=だからやらない方が得)」「労働時間8時間をやり過ごせば給料はもらえる、むしろ無駄に残業をした方が給料が上がる」というように仕事のやりがいは低下する一方になってしまいます。
職場に「働かないおじさん(おばさん)がいる」と答えた方が6割もいることを見ても「やっているように思わせられれば、給料はもらえる」という問題は、企業と働き手とのコミュニケーションが取れていないことが伺えます。
■Yahoo!ニュース
『職場に「働かないおじさん(おばさん)がいる」6割…「自分もそうなる可能性がある」と2割強の人が回答(まいどなニュース)』
https://news.yahoo.co.jp/articles/b2df1b138d79d3ae1ec9f9afaee841c86aabf65b
HATALUCKではこの問題が起こらないために仕事の成果について半期ごとのOKRを設定し、HATALUCKでの仕事の役割と自分のキャリアについて自分で設計をして、週1回上司との1on1を通して、キャリア設計やライフ設計、仕事の期待値などを相互理解するためのコミュニケーションをとっています。
人生において様々なライフイベントがある中で「時間」という概念のみでバランスを取ろうとするのではなく、仕事は生活と共にある「ワーク・アズ・ライフ」という考えで、労働に費やした時間だけではなく成果で仕事を評価することが、多様な生き方を選択し、やりがいや充実感を感じながら働くことができることにつながるのではないでしょうか。
産休育休から復帰した社員や介護・育児をしながら働く社員、独身で自分のキャリアを積み上げたい社員など多様な人材が多様な働き方からそれぞれの成果を出せるベストな働き方を選択できるようになるためには制度だけではなく企業とのハブになる上司(マネージャー)の能力も大きく影響してきます。
HATALUCKのマネージャー・ミドル層へのアプローチについては次回のコラムでご紹介させていただければと思います!