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リクルーティングからのお知らせ
社員向けにキャリアデザイン研修を行いました
8月、マネージャー向けにナラティブデザイン研修、メンバー向けにセルフデザイン研修を行いました。
前回、バーナードの組織の存続要件である「効率」と「能率」についてコラムを書きましたが、今回はこの「能率」部分にもう少し焦点を当てていきたいと思います。
そもそもなぜこのタイミングでキャリアデザイン研修を行ったかというと、HATALUCKも5周年を迎え、在籍社員も増え、社員一人ひとりの更なる成長が、今後の会社の成長を決めると考えたからです。さらに来年からは新卒社員も入社し、自動的に社員全員が一つ上の役割を担う事になります。それを自覚し、視野、視座を変えてもらう必要があります。
そのためには、まず社員全員が今の自分の強み、弱みを理解し、自分の特徴を活かして活躍をしてもらう事が必要です。自分の特徴を活かしてキャリアをデザインし、オンリーワンの存在になることが重要になるのです。
■ メンバー向けのセルフデザイン研修
よく「自分探しの旅に出る」なんて言葉がありますが、「本当の自分」はどこに行っても見つかるわけがありません。「本当の自分」は今ここにいる自分だからです。だからこそ、内省の場としてメンバー向けに「セルフデザイン研修」を実施し、自分と向き合う時間を設けました。
セルフデザイン研修は、これまでのHATALUCKでのターニングポイントから自分を振り返り、その時の感情、その時の経験を言語化していきます。時間に区切りを入れて、意味づけをする。その意味付けによって自分の獲得してきたキャリアを客観視してもらいます。
時には自分の弱みを知り、受け入れ、認めるという行為も必要になってきます。受講した社員の中には「入社後はうまく結果がでず、自分の弱みが露呈したハイパーダークモードでした」と打ち明ける社員も。
次のステップで、これから1年先の環境変化を予想し、自分をどのように変化対応させるのかを考えます。この時重要なのが、自分の特徴(オンリーワン性)を活かして変化させていくことです。それは、他者と同じような事をするのではなく、自分の進む道(=キャリア)をデザイン(設計)することだと考えています。
人と同じことをするのではなく、自分で自分の未来をデザインして欲しい。「セルフビルディング」ではなく「セルフデザイン」という研修名称にしたのも、自分の未来を自由に描いていいし、途中で塗り替えてもいいよという意味が込められています。
このことについてはダークホースという本がとてもおすすめですので気になる方はぜひご覧ください。第1回のHATALUCK大学の講義でも紹介されていました!
■マネージャー向けのナラティブデザイン研修
ところで、マネージャーというと皆さんはどんな人を想像するでしょうか?タスクの進捗を管理する人?部下に仕事を教える人?部下の管理をする人?いろいろなマネージャー像があると思いますが、HATALUCKでは時間と空間で4象限に分けた以下の4種類のマネジメントがあると考えています。
タスクマネジメントは効率を重視した普段の業務の戦術をさします。しかし、組織は人の集合体です。組織を存続させるには「効率」だけではなく、きちんと時間をとって「能率」に目を向ける必要があります。そこで、今回の研修では、能率=ピープルマネジメントの領域ができるマネージャーを目指すことをゴールとしました。
人に対して影響力を発揮できるマネージャーになるためには自分のキャリアを魅力的に語ることが肝となってきます。だからこそマネージャー向けの研修は「ナラティブデザイン」と題しています。ナラティブというのは語り手が紡ぐ物語のことを意味します。
HATALUCKのマネージャーとメンバーは週に1回1on1の面談を行っています。その機会で日常の業務の進捗管理だけではなく、日々の業務を通じてメンバーの目指す姿に近づくための視点や機会を与え、タスクという「効率」だけではなく、その人自身の「能率=モチベーションの源泉」にも目を向け、能力向上を支援することがマネージャーの役割でもあります。
自分の過去をただの年表のように振り返っているだけでは人に対して影響力を発揮することはできません。その出来事に対してどのような感情の揺れがあったのか、小説のように人を魅了する人間ドラマを語るためのトレーニングと今後の環境変化を予測し、組織のケイパビリティをどのように変えていく必要があるのかを考えてもらいました。
このように、自己内省からキャリアを自らデザインし、そして日常業務で実行することを繰り返すことにより、少しづつ成果が出るようになり、自分の存在価値を確かめ、それを語ることができるようになっていくのです。
オンリーワン性を意識していると、同じ業務をしていても他者には真似できない唯一の価値を発揮することができます。目に見えるプロダクトの表層部分は真似できても、目に見えない会社の理念、カルチャー、社員の個性が生み出す組織力は真似できない、強力な競争優位性となります。
1年でも大きく環境が変わるスタートアップだからこそ、キャリアを自らデザインでき、その機会もたくさんあります。社員全員がオンリーワンの存在として自信をもち、楽しく働けるように定期的に振り返っていきたいと思います。