COLUMN
SWX総研
店舗経営における従業員の労働時間の管理や見える化は、総人時の削減施策に寄与し、営業利益の創出につながってくる、重要な経営的要素のひとつです。
もう一方の見方をすると、適切な労務管理を行うことで従業員の働く環境を変化させ、結果的に店舗の生産性を高めることができるとも考えています。労働力人口が減少する環境にあっては、さらに重要な意味を持つことになります。
”適切な労務管理”を行うことでなぜ店舗の生産性が高まるのか、以下3点を説明します。
①働き方の改善につながる
労務管理が不十分な店舗は、働き方の現状把握ができないことを表しています。どの部門やセクションの、誰が、どれだけ働いているのかが可視化されることで、店舗運営における「ムリ・ムダ・ムラ」を見つけることができます。それは適切な働き方を考える上で、とても重要なことになります。勤務状態をデータ化することで、従業員の働き方を可視化し、適切な対策を打てるようになり、店舗運営における「ムリ・ムダ・ムラ」の削減につながり、働きやすい環境を作ることができます。
②従業員が心身共に健康な状態を維持できる
シフトによる連続勤務や昼夜逆転などが頻繁に起こっていないかなど、勤務と休暇の状態を可視化することで従業員の体調を適切に管理し、仕事による大きなストレスがかからない状態を作り出すことができます。店舗サービス業というのは、従業員の気持ちや情緒に顧客満足度が大きく左右されます。適切な労務管理による従業員の心身の健康状態の維持こそが、店舗の実行力向上とサービス付加価値の根源になります。
③企業と従業員との信頼関係を強める
適切な労務管理により上記2点の環境が整うと、従業員にはこの企業・店舗で働くことの「安心感」が醸成されていきます。「心理的安全性」という言葉もあるように、安心して働けることは、協働を行い成果を創出する上では非常に重要なものになります。企業と従業員の間に信頼関係ができ、退職者が減り、熟練した従業員が存在する店舗になります。そのような店舗は、業務効率もサービスレベルも高く維持することができます。結果的に顧客満足度を高めリピート客を創出し、繁盛店となる土台が築かれていきます。
このように、適切な労務管理を行うことによって働きやすい環境が整い、従業員にとって信頼できる店舗という安心感ができあがり、店舗の生産性が高まっていくのです。
本日「はたLuck®︎」のシフトにおける労務アラート機能「カスタムアラート」をリリースいたしました。
シフト作成時にはこれまでも最低限の「労務アラート」は表示されていました。しかし今回の機能リリースによって、シフトワーカー個々人の契約や状況に合わせたアラートが表示できるようになりました。そのためシフトを作成する店長の作業負担を軽減することにもつながります。そして前述のような「適切な労務管理」の実行をシフト作成段階からサポートします。
これからも働きやすく、働きがいのある職場作りの支援をしていきたい、私たちはそのための機能開発を続けていきたいと思っています。